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起業するということ㉟

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たった一人で始めた「技術士」受験のための勉強は

困難を極めた。ネットと参考書のみでの独学は、

厳しくつらい日々であった。理系の高度な試験で

商学部出身の文系の私には、統計学やベクトルの

数式は難解過ぎた。3回目の受験時に東金沢駅から

試験会場の金沢工業大学へ向かうため、タクシー

に乗った。同じ受験生の40代ほどの男性が、私の

行き先を聞いていたらしく、「相乗りさせてもらえ

ませんか。」と聞いてきたので、もちろんOKして

同乗することになった。彼はおもむろに話かけて

きた。「技術士の試験は、私はこれで10回目なん

です。今回落ちたら、もうあきらめようと思って

ます。」と。こちらは聞いてもいないのに、かなり

重たい話を聞かされて、一層試験への緊張感が高

まった記憶がある。長時間の試験のため、休憩

時間にチョコレートを食べて、脳を活性化させ

ながら試験に臨んだ。そして奇跡的に受かった。

4回目の受験であった。最後の渋谷の道元坂での

面接試験の朝、ホテルで気合を入れ過ぎて、

髭剃りで鼻の下を切ってしまい、絆創膏を貼った

情けない顔で受験した。これで落とされたら、

二度と髭剃りは使わない、と心に決めて挑んだ。

試験会場を出て、手ごたえを感じていた私は

道玄坂でガッツポーズをして「ヨッシャー!」と

叫んでいた。ホテルから出てきたカップルたちが

白い目で見ていたのは言うまでもない。

   ㊱につづく。

起業するということ㉞

/未分類

独立起業から海外事業展開へと、自分の目標へ向けて

準備してきた。

商社勤務時代から独立するために、自分自身を証明する

ものは何か、起業した自分をイメージして考えた。

技術イノベーションを核にした木材保存、森林保全、

カーボンニュートラルな社会の実現のための事業活動

を実施するためには、何が必要か考えた。答えは、

「技術士」資格の取得だった。技術部門の最高峰の

国家資格と言われる「技術士」の取得は、自分の

独立開業後の事業活動、特に官公庁や、研究機関、

技術設計関連の企業との打ち合わせ時には、必ず

役に立つ資格だと確信していた。会社員時代の

40歳を過ぎてから決心し、試験勉強を始めた。

日々の商社業務は、夜の接待や出張も多かったため

土日を勉強時間にあてた。私が受けようとした

森林部門は、全国的にも数百人しか資格取得者が

居なくて、さらに福井では1名しかいない状況。

ネットや参考書を頼りに、完全独学での受験勉強

となった。   ㉞につづく。