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起業するということ⑩

/仕事

国の認定を取得し、重要案件で実績を作り、県の

研究会の委員になった段階で、注目度が一気に

アップした。役所や設計事務所に営業に行って

も、今までとは先方の聞き方が変わってきた。

県の自然公園整備工事等で、マーベルウッド

での設計仕様が次々と実施設計書に記載され

ていった。当時、まだ一人で営業から材料手配

製造管理、出荷、施工管理、証明書、納品書

請求書の発行、会計処理、すべてを行っていた。

早朝2時に岐阜の現場へ材料を搬入し、そのまま

東京へ2トン車で移動し、東京の設計事務所へ

営業活動し、寝不足のまま、ふらふらになって

福井まで運転して帰ったこともあった。

ひとりで、である。しかし、ぜんぜん大変で

なかったし、辛いなどと1度も思わなかった。

世の中に必要とされている幸福感のほうが

強かった。オザワという一人の人間を信用し

ていただき、仕事を発注してもらい、天然木材、

地域の木材、県産材の利用拡大に貢献出来て

いるという喜びは、何物にも代えられないもの

だった。この高揚感のために、自分は起業した

のだと実感できた。    ⑪につづく

組織について考える⑨

/仕事 , 未分類

会社の経営者候補には、経営者候補の市場があり、

業務を熟知している生え抜きの会社員が出世して

行くケース以外の、独特の選び方がある。

それくらい、会社員と経営者では物の見方、考え方

が違って感じる。若い時から帝王学を叩き込ま

れている創業家の跡取り社長は,なおさらである。

私は会社組織に25年、経営者となって15年という

経験をもとに考えた場合確かに180度違って見える

しかも経営者は孤独で、経営者同士では分かり合

えるため、そういう集まりが多くなる。ステージが

違ったレベルでの付き合いが始まるわけで、まった

く、会社員が居酒屋で会社の愚痴で盛り上がる飲み

会とは違う世界が,そこに存在するのだ。

そして、そこで勘違いをして鼻高々になって、他人

を見下していく人間と、さらにこうべを垂れて、

謙虚に社会や組織を良くしようと努力する人間と

に分かれていくものだと感じている。⑩につづく