ブログ

起業するということ㉞

/未分類

独立起業から海外事業展開へと、自分の目標へ向けて

準備してきた。

商社勤務時代から独立するために、自分自身を証明する

ものは何か、起業した自分をイメージして考えた。

技術イノベーションを核にした木材保存、森林保全、

カーボンニュートラルな社会の実現のための事業活動

を実施するためには、何が必要か考えた。答えは、

「技術士」資格の取得だった。技術部門の最高峰の

国家資格と言われる「技術士」の取得は、自分の

独立開業後の事業活動、特に官公庁や、研究機関、

技術設計関連の企業との打ち合わせ時には、必ず

役に立つ資格だと確信していた。会社員時代の

40歳を過ぎてから決心し、試験勉強を始めた。

日々の商社業務は、夜の接待や出張も多かったため

土日を勉強時間にあてた。私が受けようとした

森林部門は、全国的にも数百人しか資格取得者が

居なくて、さらに福井では1名しかいない状況。

ネットや参考書を頼りに、完全独学での受験勉強

となった。   ㉞につづく。

起業するということ㉝

/仕事

商工会議所に海外展開への支援を行っていないか、

聞きに行ったところ、ある中小企業診断士の方を

紹介された。T氏は「まずは経済産業省の新連携

事業計画を取得しましょう。」とアドバイスをして

くれた。この認定を取ると、国からの専門家の

派遣や、事業計画の作成、海外の情報、金融支援

など幅広いメニューでの支援を受けられるとのこと

私は言われるままに、T氏と二人でこの事業計画の

申請書を作成し、中小企業基盤機構へ応募した。

そして2014年に「新連携事業計画」の認定を受け、

ここから新しいステージへと転換していった。

経済産業省大阪産業局との付き合いが始まり、弊社

の福井の小さな事務所に、経産省のエリート官僚が

何人もやってきた。私も大阪の経産省に何度も呼ば

れて出入りするようになった。同時に、日経新聞、

福井新聞、日刊県民福井等の新聞に大きく取り上げ

られた。日経新聞福井支社長が直接、私の取材に

来られて「オザワさんは、経産省のOBの方ですか。」

と聞かれた。それほど、社長一人の小さな企業が、

取得することが稀有な、珍しい現象だったのだ。

その後5年間の認定期間を終え、2019年には、

今度は「農商工連携事業計画」の新たな認定を

取得し、2020年「事業継続力強化計画」2024年

には「輸出事業計画」と、次々と国の認定事業

を取得していくこととなる。経産省、農水省、

大阪産業局、北陸農政局、中小機構、JETRO

JICAなど、国の機関との付き合いが深まり、

同時にその人脈と経験、ノウハウが弊社の

企業風土を作って、事業を推進する力と

なって、その後の海外展開に大きく影響

することになる。    ㉞につづく。