起業するということ㉓
/仕事

そもそも、なぜ私がこれほどまでに海外進出にこだわ
るのか、その原因について考えてみた。
私には3つ上の姉がいて、いつも「スクリーン」という
海外映画雑誌を購入していた。中学生になったころから
私も釣られてよく読んでいた。欧米の映画の1シーン、
1シーンが遠い世界の輝く憧れの画像として、強く
印象に残り、いつしか海外の広い世界で活躍したい、と
単純に憧れを抱くようになった。特に「スティング」
のロバート・レッドフォードが好きで、それ以来、
ブルーのシャツを好んで着るようになった。海外志向
への動機は非常に単純で、日本人として対等に外国の
人たちと渡り合って、日本の魅力を海外の人たちに、
広めていく仕事をしたい、と中学時代には心に決めて
いたのだ。だから、カーボンニュートラル、とか
脱炭素社会の構築、とかは社会人になってから意識
し始めたことであり、そのスタートは割と単純な
海外の世界へのあこがれに他ならないのである。
「華麗なるギャッツビー」の映画のように、華やか
な世界に憧れ、カッコいい大人になりたかった。
「なりたい自分になる」、この生き方は自分の中で
常に一貫して貫いている軸となっている。
㉔に続く。