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カテゴリー:仕事

起業するということ㉖

/仕事

商社マンとしての営業活動は、自由で独創性の発揮

できる環境だった。毎朝、「鬼の10則」を合唱させ

られること以外、何を売ってもいいから売り上げを

作ってこい、という部署。自分で工夫して新たな

ビジネスを創造する格好の訓練の場だった。

社内に「社内ベンチャー起業制度」があり、私は

役所回り時に、役所の人から「これからは間伐材・

国産材利用の時代が来るよ。」というアドバイスを

基に、森林・木材の勉強を始めた。1998年ころの

日本国政府は、戦後の大造林時代に植林された、

50億㎥を超える人工林の整備、間伐、主伐が喫緊

の課題となっていることを知った。必ず、間伐材

国産材利用の公共事業、民間への支援事業が活発

化されると思った。そして満を持して「国産材の

マーベルウッド(保存処理高耐久木材)製造・

販売事業」を会社へ提案したのだった。そして

運よく、その年度の準優勝となり、会社公認

の企業内起業家としての事業活動が始まった。

     ㉗に続く。

起業するということ㉔

/仕事

楽しく虎ノ門の商社で会社員として過ごしていたある日

母から電話がかかってきた。近所でみんなから、「聖輔

ちゃんは東京行ってしまって、もう帰ってこないわ」

と言われてるんやと、泣きながら訴えてきたのだ。

日本のど真ん中で、バブル期を謳歌していた会社員

時代は幕を閉じた。断腸の思いで、日本海側の小さな

福井県へ帰る決意をした。ただ、必ず、東京、世界へ

羽ばたいて見せる、と強く心に誓いながら。

そして、たまたま中途採用の募集をしていた商社

「三谷商事株式会社」の入社試験を受け、運よく

合格・採用となり、福井での商社マン生活が

始まった。なぜこの会社を受けようと思ったのか、

理由は簡単「世界へ羽ばたく三谷商事」という、

福井県民ならだれもが知っている音楽付きの

TVコマーシャルに心が躍ったからなのだ。

     ㉕に続く。