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カテゴリー:仕事

起業するということ㊳

/仕事

「どうしたら独立できますか?」とよく聞かれる。

秘訣などあるわけがない。誰でも会社は作れるし、

事業をスタートすることはできる。

要は、漕ぎ出した船が沈没しないよう、正しい航路

に沿って、社会の風を受けて推進力をもって航海

していければいいわけなのだ。ただこれが難しい。

風はランダムに吹き荒れ、波は大きなうねりとなって

船を揺らし続ける。その時、船長はどうすべきか。

私は商談相手の経営者との初対面で、相手を見定める

ポイントを3つ決めている。

1つは「情熱」これが基本的にない人は、事業の

推進力がもの足りない。

2つ目は「腹が座っているかどうか」最後の決断

の時に、腰砕けになる人物は駄目である。

3つ目は「人間力」この部分は、船が嵐に見舞わ

れたときに、船長を信じられるかどうか、重要

な要素だ。

この3つが兼ね備わっている人物は超大物。何を

やっても成功すると感じている。もちろん、

自分自身も強く意識して、仕事にあたっているが、

まだまだその領域には達していない未熟者だ。

人間はいくつになっても成長できる。なりたい

自分になるのだ。  ㊴につづく。

起業するということ㉝

/仕事

商工会議所に海外展開への支援を行っていないか、

聞きに行ったところ、ある中小企業診断士の方を

紹介された。T氏は「まずは経済産業省の新連携

事業計画を取得しましょう。」とアドバイスをして

くれた。この認定を取ると、国からの専門家の

派遣や、事業計画の作成、海外の情報、金融支援

など幅広いメニューでの支援を受けられるとのこと

私は言われるままに、T氏と二人でこの事業計画の

申請書を作成し、中小企業基盤機構へ応募した。

そして2014年に「新連携事業計画」の認定を受け、

ここから新しいステージへと転換していった。

経済産業省大阪産業局との付き合いが始まり、弊社

の福井の小さな事務所に、経産省のエリート官僚が

何人もやってきた。私も大阪の経産省に何度も呼ば

れて出入りするようになった。同時に、日経新聞、

福井新聞、日刊県民福井等の新聞に大きく取り上げ

られた。日経新聞福井支社長が直接、私の取材に

来られて「オザワさんは、経産省のOBの方ですか。」

と聞かれた。それほど、社長一人の小さな企業が、

取得することが稀有な、珍しい現象だったのだ。

その後5年間の認定期間を終え、2019年には、

今度は「農商工連携事業計画」の新たな認定を

取得し、2020年「事業継続力強化計画」2024年

には「輸出事業計画」と、次々と国の認定事業

を取得していくこととなる。経産省、農水省、

大阪産業局、北陸農政局、中小機構、JETRO

JICAなど、国の機関との付き合いが深まり、

同時にその人脈と経験、ノウハウが弊社の

企業風土を作って、事業を推進する力と

なって、その後の海外展開に大きく影響

することになる。    ㉞につづく。