起業するということ㉘
/仕事

ただ、独立起業したいのだけれど、そのタイミングが
難しかった。何しろ、北陸で1番の知名度と高い給料
充実した福利厚生、だれもが辞めようとは思わない
優良企業、私自身も全く不満などなかった。
40歳の後半になって、自分の人生、将来、生き方に
ついて今までになく考えた。上司や先輩たちの会社
での処遇やその後の生き方も参考にした。定年まで
務めて、再雇用で楽しく過ごしている先輩も多い。
ふと、考えた。「何がこの人生の目的なのか。」
「安定した職場で子どたちを育て上げ、世間から
も好意的にみられる家庭を築くこと、それが私の
目的だったのか。」妻は東京の商社時代の同僚、
私を信じて、生粋の江戸っ子なのに一緒に
福井に来てくれた女性。妻のお父さんには、
「必ず幸せにします!」と約束して結婚した。
2011年初頭からの半年間は、迷いに迷う
時間となった。 ㉘に続く。