起業するということ㉗
/仕事

地元大手の商社勤務は、貴重なビジネスの力を蓄える
期間となった。私は「マーベルウッド事業」以外にも
日立製作所のエレベーター、三井金属の上下水道用
パイプ、三菱電機、シャープの太陽光発電の営業
責任者でもあった。北陸で営業を展開したい大手
メーカーは、まずはこの会社にあいさつに来て、
代理店契約をして販路を拡大していった。私も
担当営業マンとして、大手メーカーと協調して
市場開拓にあたり、各社の営業方針、製造企業
としての社会的責任、リスクヘッジ、社風など、
多くのことを学んだ。大きな金額の動く商売は
ダイナミックで緊張感があり、1社員という
よりは、1人の経営者としての責任と権限を
与えられており、やりがいを感じながら、経験
積むことができた。同時に、地力をつけて営業に
自信をつけてくればくるほど、自分の会社を起業
したい、この仕事で世界で勝負したい、という
気持ちがどんどん強くなっていった。
㉘に続く。