起業するということ㉖
/仕事

商社マンとしての営業活動は、自由で独創性の発揮
できる環境だった。毎朝、「鬼の10則」を合唱させ
られること以外、何を売ってもいいから売り上げを
作ってこい、という部署。自分で工夫して新たな
ビジネスを創造する格好の訓練の場だった。
社内に「社内ベンチャー起業制度」があり、私は
役所回り時に、役所の人から「これからは間伐材・
国産材利用の時代が来るよ。」というアドバイスを
基に、森林・木材の勉強を始めた。1998年ころの
日本国政府は、戦後の大造林時代に植林された、
50億㎥を超える人工林の整備、間伐、主伐が喫緊
の課題となっていることを知った。必ず、間伐材
国産材利用の公共事業、民間への支援事業が活発
化されると思った。そして満を持して「国産材の
マーベルウッド(保存処理高耐久木材)製造・
販売事業」を会社へ提案したのだった。そして
運よく、その年度の準優勝となり、会社公認
の企業内起業家としての事業活動が始まった。
㉗に続く。