起業するということ㉔
/仕事

楽しく虎ノ門の商社で会社員として過ごしていたある日
母から電話がかかってきた。近所でみんなから、「聖輔
ちゃんは東京行ってしまって、もう帰ってこないわ」
と言われてるんやと、泣きながら訴えてきたのだ。
日本のど真ん中で、バブル期を謳歌していた会社員
時代は幕を閉じた。断腸の思いで、日本海側の小さな
福井県へ帰る決意をした。ただ、必ず、東京、世界へ
羽ばたいて見せる、と強く心に誓いながら。
そして、たまたま中途採用の募集をしていた商社
「三谷商事株式会社」の入社試験を受け、運よく
合格・採用となり、福井での商社マン生活が
始まった。なぜこの会社を受けようと思ったのか、
理由は簡単「世界へ羽ばたく三谷商事」という、
福井県民ならだれもが知っている音楽付きの
TVコマーシャルに心が躍ったからなのだ。
㉕に続く。