起業するということ㊵
/仕事

コンサルはこう言った「オザワさん、私の仲間が何人
も起業を試みているが、ことごとく失敗しているの
ですよ。」これは何を意味するか。
起業して事業を発展させて、業績を伸ばしていく、
そのために最も大事なものは何か。
経営計画、念密な経理作業、経営企画、競合の調査、
ペルソナ、強み・弱みの把握、市場調査、デザイン
知財取得、テクニカルな知見はあってしかるべき。
しかし、成功の秘訣は違うところにあるということ
を、前述のコンサルの言葉が証明している。
自分の経験上、強く感じていることがある。それは
売り先、仕入れ先、設計事務所、大学教授、官公庁、
銀行、現場作業員、コンサル、公的支援機関、
これら多種多様な人たちと、日々打ち合わせをし、
会議をし、説明説得をしている。すなわち、結局
相手にしているのは人なのだ。様々な場面で、
毎回、相手から面接試験を受けているようなもの
なのだ。1回でもしくじれば、大きな信用を無くし
取り返すのは至難の業、簡単ではない世界。
要するに人対人で決まっていく世界なのだ。
そこに事業拡大、成功の秘訣があるわけで、一見
遠回りなようでも、自分自身を磨くこと、それ
こそが成功の秘訣だと実感している。
国や言葉、宗教や文化が違えど、感じるものは共通
その人の発するオーラや迫力は、必ず影響する。
曇りのない心で相手の目を見て、正面からぶつかっ
ていく、言うのは簡単だが、それを堂々とできる
ようになるためには、日々の日常から意識して
まじめな(このまじめさが重要で、無常を感じながら
誰も見ていなくてもまじめに行動する意味)生活を
心がけて地道に継続するしか方法はない、と思う。
私は時々、「まじめな自分」になるための道を究める
ために事業を発展させているのでは、と思うことが
ある。 ㊶につづく。