起業するということ⑪
/仕事

そして順調に信用力を深め、取引先も広まってきた
ころに、突然世の中がコロナ渦一色となっていった。
相手との対面営業を主として、信用で売ってきた
私にとっては致命的な一撃となった。
役所や設計事務所へ行っても面会できない、それど
ころか、玄関に入ることすらできない状況だった。
当然、売り上げは最低となり、このまま利益が出て
いるうちに、事業をやめてしまおうか、と思うこと
もあった。その一方で「こんなに楽しくて面白い
こと、辞められるわけがない。」とも思っていた。
これは本能的なもので、自分がいかに起業家として
事業を広めていくことに夢中になっていたか、それ
が生きる喜びであったかを、コロナ渦のなかで、
改めて、気づかされたのだった。
そして私は次の行動に出たのだった。⑫に続く